
フランス出身の建築家が綴る、東京という都市をめぐる断章的なエッセイ集。建築家の視点で街の細部や記憶を拾い上げ、ポートレートとフィクションを行き来しながら綴られる。淡いミントグリーンの地に、朱色で描かれた建物や人や小物の細密なイラストが額縁のように四辺を取り囲み、その内側に和欧混植のタイトルと訳者・画家の名が静かに並ぶ。賑やかな描写と余白の冷静さが共存する構成は、雑多な東京を一冊の窓越しに眺めるような距離感を生んでいる。
著BaconFrancis
装丁加藤賢策
求龍堂 / 2021年
アート・建築・デザイン