一覧に戻る文学・評論ここでは誰もが嘘をつく嶋中潤収監施設らしき廊下に白衣の医師が一人立つ表紙。罪を償わせるため命を救うという矛盾を抱えた医療者の物語であることが、帯の一文から伝わる。グレーと深緑の冷えた遠近のなかに、和文タイトルが縦組みで分割され人物の周囲を囲み、英題は床面に沈むように重ねられる。唯一の暖色である帯のオレンジが、密室的な静けさへ鋭い亀裂を入れる。嘘と倫理のあわいに立つ一人を、構図そのものが指し示している。About出版社講談社出版年2022年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁川谷康久(川谷デザイン)装画シマ+シンヤAmazonで見る