一覧に戻る文学・評論おいしくて泣くとき森沢明夫深い藍に沈む夜の海と、白く砕ける波。その縁に立つ二人の小さな人影が、寄り添いながら水面を見つめている。題字は手書き調の白文字でやわらかく置かれ、闇のなかにほのかな灯火のような温度を生む。食卓をめぐる記憶と人の縁を描いた長編に、寄せては返す感情を波として可視化したような一葉。青の冷たさの底に、確かなぬくもりが残されている。About出版社角川春樹事務所出版年2022年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁藤田知子装画いとうあつきAmazonで見る