一覧に戻る文学・評論貴族探偵推理は使用人に任せ、自らは事件のかたわらに佇むだけ——倒錯した構造を抱えた貴族の探偵譚。深い緑を背景に、燕尾服に身を包んだ紳士の半身がミントグリーンの線描で浮かび、大書された明朝の題字が四隅を取り囲む。蔓草を思わせる装飾と細い欧文書名が古典推理の意匠を引き寄せ、闇に滲む単色の光が、紳士の静かな矜持を際立たせている。About出版社成見紀子出版年2013年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁成見紀子装画森美夏