一覧に戻る文学・評論夜にはずっと深い夜をタイトルが繰り返す「夜」の語が示すように、闇のなかへさらに沈んでいくような気配が漂う一冊。表紙は墨を流したような濃淡が画面全体を覆い、下方にはぼんやりと人影とも草叢ともつかぬ輪郭がにじむ。中央には淡く白い顔のような光がぽつりと浮かび、見ているのかこちらを見られているのか分からないまま視線を留める。手書き風の白い文字は闇に直接書き付けられたように立ち上がり、夜そのものを開いて読むような佇まいになっている。About出版社重野克明出版年2012年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁鈴木成一デザイン室(協力=遠藤律子)装画重野克明