一覧に戻る文学・評論ツミデミック一穂ミチパンデミック下を生きる人々の、日常にひそむ罪や心の揺らぎを描く短編集。鮮烈な朱赤の地に、大輪の菊が紙面いっぱいに据えられる。黄や白、淡い桃を孕んだ花弁は精緻に描き込まれながら、先端は力なく垂れ、葉もしおれて曲がっている。タイトルと著者名は黒の縦組みで右脇に静かに置かれる。華やぎと衰えが一輪に同居する図像が、平時を装う日々の奥に滲む綻びを、声高にならず暗示している。About出版社光文社出版年2023年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁岡本歌織(next door design)装画目黒礼子Amazonで見る