一覧に戻る文学・評論ことり小川洋子兄弟二人だけの慎ましい世界で、小鳥の言葉に耳を澄ませてきた小父さんの一生を、淡い光のなかに描く長編。表紙はくすんだグレーの余白に、青銅の小さな樹を一本だけ立て、枝先に小鳥がそっと止まる。マグカップや白い実、紙片など、登場人物が大切に集めたかのような品々が控えめに吊られ、声にならないものへ耳を傾ける本書の手触りを、静謐な一葉に映している。About出版社朝日新聞出版出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁田中久子(アンサンブル)カバー写真松浦文生+オブジェ:勝本みつるAmazonで見る