
公安調査庁に迷い込んだマンガ好きの青年が、国際諜報戦に巻き込まれていく異色のスパイ小説。表紙は淡いミントグリーンを地に、神戸の港町を思わせるポートタワーや客船、観覧車をフラットなイラストで配し、スマートフォン片手に赤いスカーフをなびかせる青年が中央に立つ。タイトルは白抜きの太いゴシック、上部には「An Offbeat Spy Novel」の英文と、緑の小鳥が一羽。軽やかな色面構成と漫画的な人物造形が、深刻になりすぎないユーモアと、物語の舞台である港町の空気を同時に伝えている。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論