
基地、観光、移住、独立論——沖縄を語る言葉はいつも誰かの立場に絡め取られる。沖縄出身の作家と社会学者が、本土とのねじれた関係を腑分けしながら、この島がこれから選び取りうる道筋を対話で探った一冊。深い藍に沈む夜の海から、衛星写真で捉えた沖縄本島の緑が浮かび上がる。白い明朝のタイトルは島影を縫うように配置され、文字と地形が互いに食い込み合う。俯瞰の視点で島の輪郭をそのまま提示する潔さが、議論の出発点を静かに指し示している。
著平沢逸
装丁川名潤
カバー写真竹之内祐幸
講談社 / 2024年
文学・評論