
1986年、はみ出し者の少女エレナーと韓国系の少年パークが、スクールバスの隣席で漫画と音楽を介して心を通わせていく初恋の物語。白い余白を大きくとった表紙には、赤茶の髪を風になびかせる少女が水彩でやわらかく描かれ、横顔の輪郭はにじみを残したまま儚く溶けていく。和文タイトルは細い明朝で大きく配され、絵にそっと重なるレイアウトが、繊細さと不安定さを同時に抱えた十代の感情の揺らぎを掬い上げている。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論