社会・政治
スカートの下の劇場: ひとはどうしてパンティにこだわるのか
上野千鶴子
パンティという小さな布が背負ってきた欲望や規範を、ジェンダー論の視点から解きほぐした評論。下着をめぐる文化史を辿りながら、女性の身体がどのように見られ、語られてきたかを問い直す一冊。表紙は白地のうえに、三つ編みの少女が黒いフレアスカート姿で宙に浮かぶ細密なペン画。背後には金色の円が後光のように敷かれ、その縁に沿って欧文の細い書名が円を描く。朱赤の明朝で大きく刷られた書名が、無垢な線画にひりつくような熱を差し込み、可憐な少女像と批評のまなざしを同じ画面で拮抗させている。