
現代中国のSF作家十数名による短編を集めたアンソロジー。劉慈欣『三体』以降に世界へ広がった作家群の作品を、編訳を経て日本語で読めるかたちにまとめた一冊。淡いクリーム地の上に、収録作家の漢字名をひと枠ずつ独立した活字標本のように並べ、その整然としたグリッドを断ち割るように「金色昔日」の四字が大きく食い込む。明朝の縦組みと欧文「BROKEN STARS」のシャープなサンセリフを重ね、各名前の脇には小さくカタカナのルビ。星座図のような名前の散らばりが、多声のアンソロジーであることを静かに告げている。
著平沢逸
装丁川名潤
カバー写真竹之内祐幸
講談社 / 2024年
文学・評論