
イスラム研究の第一人者と、日本人ムスリムである思想家による対談集。混迷する現代社会を読み解くための補助線として、イスラムの思考と作法を捉え直す一冊。白地に藍色一色で刷られた表紙は、上下に幾何学的な花文様を帯状にあしらい、装飾タイルを思わせる秩序ある構図をつくる。中央にはタイトルを大きく縦組みで配し、両脇に著者を模した小さな人物イラストが穏やかに立つ。硬い主題を、藍と余白の清潔さと、ささやかなユーモアをたたえた人物像で軽やかにひらいた装丁である。
装丁吉田考宏
吉田考宏 / 2013年
人文・思想