
産婦人科医とノンフィクション作家が、受精から誕生までの胎児という存在をめぐって交わした対話の記録。生命の始まりを医学・歴史・文化の多角から問い直し、母体のなかで形づくられていく「人」のはじまりに光を当てる。表紙は白地に黒の細い線画とレモンイエローの面でまとめられ、ヒトの進化を思わせる歩行図、洋ナシに見立てた子宮、向き合う医師と聞き手のシルエットが小さな注釈とともに散らされる。手描き感のあるタイポグラフィと余白の多い構成が、専門的な主題をやわらかな読み心地へと開いている。
装丁吉田考宏
吉田考宏 / 2013年
人文・思想