
ヴィクトリア朝の英国を舞台に、文豪の怪奇小説に登場する令嬢たちが集うシリーズの第二部完結篇。ブダペストへ渡ったメアリ・ジキルたちが、囚われの令嬢を救出し父である博士の影に迫る冒険を描く。表紙はアール・ヌーヴォーの装飾フレームを思わせる円環模様を背景に、リボルバーを構える青いドレスの女性と、長髪の人物を凛々しく配置。深紅と藍、金の装飾文字「MONSTROUS GENTLEWOMAN」が画面を引き締め、古典的優雅さと冒険活劇の高揚を同居させた構成が、シリーズの世界観を端的に物語っている。
著平沢逸
装丁川名潤
カバー写真竹之内祐幸
講談社 / 2024年
文学・評論