
写真家・荒木経惟の言葉を集め、「撮る」という行為の意味を当人の語りから読み解く一冊。タイトルや「写真のバイブル」というコピーが示すとおり、写真論の核に分け入る復習的な性格を持つ。表紙は鮮烈な朱赤の矩形に明朝体で「荒木経惟の言葉」を置き、その下に淡いグレーの帯で「写真の」の太いゴシックを大胆にトリミング。色面と書体のコントラスト、画像を一切排した文字だけの構成が、被写体ではなく言葉そのものに向き合う本書の姿勢を、装丁の側からも静かに裏打ちしている。
装丁寄藤文平+鈴木千佳子+文平銀座
カバー写真浅田政志
寄藤文平 / 2013年
人文・思想