一覧に戻る文学・評論夏至のウルフ柏木伸介夏至——一年で最も昼の長い日を題に冠した一冊。表紙は深紅一色に染め抜かれた裏路地の遠景で、軒先の提灯や看板の灯が点々と連なり、その奥に沈みかけた赤い太陽がぽつりと浮かぶ。「ウルフ」の三文字は街並みを横切るように大ぶりな白い筆致で躍り、小ぶりな明朝の「夏至の」と対をなす。熱気を孕んだ夕暮れの只中で、何かが牙を研いでいる——そんな気配を、紅の濃淡と白い筆勢が静かに告げている。About出版社小学館出版年2021年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁川谷康久(川谷デザイン)装画草野碧Amazonで見る