一覧に戻る文学・評論その白さえ嘘だとしても雪の舞う夜の街路に、淡いコートと薄紅のマフラーをまとった少女がひとり佇んでいる。伏せた瞳と胸元に添えた手が、青く冷えた夜気のなかにわずかな体温を残す。奥へと続く街灯のオレンジ、ちらつく白い粒、縦書きの手書き風タイトル――それらが一つの場面として静かに溶け合う。白さと嘘という相反する言葉のあいだで揺れる気持ちを、夜と灯りのコントラストがそのまま受け止めるような表紙。About出版社川谷デザイン出版年2015年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁川谷康久(川谷デザイン)装画越島はぐ