一覧に戻る文学・評論これでいくほかないのよ片岡義男ふとした会話から立ち上がる物語を集めた、八編からなる短編集。からし色に近い黄土を一面に敷いた上半分には、口元に手を添えた人物の横顔が濃紺の太い筆致で大胆に描かれ、輪郭線の太細やかすれが版画のような手仕事の質感を残す。下半分は何も刷らない白い余白に切り替え、タイトルを縦組みの素朴な手書き風書体で配し、その横に細い帯が静かに添えられる。視線を遮るように添えられた手のしぐさが、語り出される前の沈黙を抱えたまま、本文の会話へと読み手を導いていく。About出版社亜紀書房出版年2022年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁鳴田小夜子(KOGUMA OFFICE)装画塩川いづみAmazonで見る