
韓国の人気作家による日本オリジナルSF短編集。文明社会の行き詰まりや感染症、種の絶滅といったシリアスなテーマを、軽やかな筆致で描き出した8つの物語が収められている。表紙はグレーを地に、蛍光ピンクと黄のリソグラフ的な二色刷りで、階段状の建築や植物、目を見開いた小さな顔たちが平面的に配置される。タイトルは縦組みで散らされ、版ズレを思わせる粗い質感が、声を発する者の不揃いさと連なりをそのまま画面に響かせている。
著品田知美、水無田気流、野田潤、高橋幸
装丁三木俊一
装画森優
亜紀書房 / 2023年
人文・思想