一覧に戻る文学・評論遠い指先が触れて島口大樹失われた記憶を辿りなおす二人の旅路を通じて、〈愛と記憶〉のかたちを掬い上げる長編。言葉と痛みのあわいで、過去と現在がほどけ、組み変わってゆく物語が静かに進む。カバーには焦点を外したひとりの人物の顔が置かれ、淡い光の粒が周囲に散って画面全体を薄い膜のように覆う。大きな見出し文字は細い罫線で区切られて並び、像のぼやけと文字の確かさが対をなす。指先がいま少しで触れる、その手前の距離をそのまま装丁にしたような一冊。About出版社講談社出版年2022年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁川名潤(prigraphics)カバー写真馬込将充Amazonで見る