
沖縄に生きる女性たちの声を聞き、基地のある島の日常と痛みを綴ったエッセイ。著者自身の暮らしと、調査で出会った少女たちの言葉が、静かな語り口で重ねられていく。表紙は青を基調にしたコラージュ風の絵画で、水滴のような点描、塗り重ねた筆跡、黒く沈む海面のような帯が画面いっぱいに広がる。中央には黒い小さな箱が置かれ、白抜きの手書き文字でタイトルと著者名が並ぶ。明るい水色から濃紺、黒へと連なる色のグラデーションが、海の表層と深部、そしてその下に潜むものを同時に抱え込んでいるようで、本文の重さをそっと包み込む装いになっている。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論