
規格外の大きさの雲を呑み込んでしまった少女をめぐる、フランス発のユーモラスな寓話。鮮烈な朱赤を地に敷き、黒の細い線をぐるぐると渦巻かせて空の雲を表し、その上に白抜きの手描き文字でタイトルが軽やかにのる。下方には三つ編みに青いワンピースの少女が切り絵風のコラージュで配され、白い余白へ手を伸ばす。原題の筆記体が小さく添えられ、絵本のような無邪気さと文庫らしい簡潔さが同居する装丁が、物語の荒唐無稽さと愛らしさをそのまま視覚に翻訳している。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論