一覧に戻る文学・評論呪文星野智幸衰退した街がある若者の言葉によって息を吹き返し、やがてその熱狂が同調圧力と排除へと裏返っていく。現代社会に潜む集団心理の昏さを静かに掘り下げた長編小説。夕暮れのセピアに沈む雑然とした街並みの写真に、白い細線だけで縁取られたタイトルの二文字が透けて重なる。具体的な風景の上を、輪郭だけの言葉が音もなく覆っていく構図が、口から口へと伝染し街を呑み込んでゆく「ことば」の不気味さをそのまま視覚化している。About出版社河出書房新社出版年2018年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁鈴木成一デザイン室(協力=遠藤律子)カバー写真西山尚紀Amazonで見る