一覧に戻る文学・評論不在彩瀬まる父の不在をきっかけに、家族や恋人との関係に潜む空白と向き合う長編。喪失と再生の手触りを、静かな筆致で掬い上げる。表紙は、海の中に佇む白襟のワンピース姿の女性を背後から捉え、その傍らを白い人型のかたちがぼやけながら横切る。中央に大きく落とした明朝体の「不在」が淡い余白に溶け、青灰の水面と低い水平線が画面全体を覆う。輪郭を持たないものが確かに存在した気配を、文字と像のあわいで残す一冊。About出版社KADOKAWA出版年2021年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁アルビレオ装画POOL(@tasteoftest)Amazonで見る